チャリティー講演会プロジェクト

第9回 講演内容

「グローバルマネジメント」

メタナショナル化する21世紀のグローバル・ビジネスを考える
~WBSから発信する「世界を知り、考え、行動する」為の必須授業~



■講演内容

アジアを中心とする新興市場の台頭ならびにサービスビジネスの本格的な国際化を受け、21世紀のグローバル競争環境には大きなパラダイムシフトが起こっています。いまや製品ビジネスであれサービスビジネスであれ、先進国市場と新興国市場の双方、言い換えれば、グローバル市場におけるハイエンドとローエンドに同時に対応しながら、グローバル競争優位を構築することが最重要テーマの一つとなっています。

とりわけ日本企業にとっては、自らが位置するホームリージョンであると同時に、世界人口約70億人の60%強を抱え、最大の成長センターとなったアジア市場のコンテクスト抜きにグローバルマネジメントを語ることはできません。BOP市場も含めたリバース・イノベーションへの対応が求められ、ブランディングについても従来のように上から下へのアプローチだけでなく、下から上へのアプローチとの戦略的統合など、多様な企業活動が進行中です。また、人的資源においても、単なる英語によるコミュニケーション能力だけでなく、様々な文化的背景をもつビジネスパートナーとの交渉や多文化スタッフとの協働に不可欠な異文化コンテクストのマネジメント能力を有するグローバル人材の確保が喫緊の課題となっています。

この講義では、こうした複雑系グローバル化の世界を読み解くために必要なマインドセット、知識、スキルをわかりやすく解説しながら、メタナショナル競争環境で成功するためのソリューションを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

 

 

■ 講師略歴

早稲田大学商学学術院教授(専門は国際マーケティングマネジメント、異文化マネジメント)。早稲田大学アジア・サービス・ビジネス研究所(ASB; Asian Service Business Research Institute; 早稲田大学重点領域指定研究所)所長。また早稲田大学大学院商学研究科長(WBSを含む)、早稲田大学常任理事(教務・国際担当)として、早稲田大学、商学研究科ならびにWaseda Business Schoolの国際化を担った。その他、大学基準協会の経営系専門職大学院基準委員会委員長ならびに認証評価委員会副委員長、JAPIC(社団法人日本プロジェクト産業協議会)日本創生委員会委員ならびに同委員会グローバル人材育成テーブル委員。国際ビジネス研究学会(常任理事)、Academy of International Business(AIB)の日本支部代表幹事、異文化経営学会の理事を務めるなど、国際ビジネス研究ならびに異文化マネジメント研究において日本を代表する一人である。

研究テーマは、多国籍企業の異文化マネジメント、サービスビジネスの国際化プロセス、アジア新興市場における国際知識移転、シンガポール新興多国籍企業の組織学習などである。

 

 

■ 近年の主要な著書など

『インド・ウェイ』(監訳)英治出版、2011年11月末

『異文化経営の世界:その理論と実践』(共著)白桃書房、2010年

『ラグマン教授の国際ビジネス必読文献50選』(共同監訳)中央経済社、 2010年

『多国籍企業と異文化マネジメント』(単著)同文舘、2008年

『国際ビジネス入門』(共編著)中央経済社、2008年 など

 

 

■日 時:12月19日(月)19:00~21:00  開場:18:30
■場 所:早稲田大学 早稲田キャンパス11号館 5階 501教室
 

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